ガイアの夜明け【東京新名所(4)東京・下町チャレンジ!】
2018年11月13日(火)
オリンピック開催を2020年に控え、今、東京の街が各所で変貌を遂げている。そして、その波は下町エリアにも。古き良き伝統が受け継がれる一方、新たな試みの店やホテルが続々と登場。目指すは「下町の活性化」。果たして、地元とつながり地元を盛り上げることはできるのか?
東京・上野。アメ横に上野動物園、さらには世界遺産・国立西洋美術館などもある「観光資源の宝庫」だ。しかし、「宿泊して滞在を楽しむ地」として認識されて来なかったため、高級ホテルは少ない。
そんな上野でホテル事業に乗り出したのが、不動産大手の野村不動産だ。「プラウド」シリーズなどの高級マンションで有名だか、ホテルを手がけるのは今回が初めて。 目指すは“上野のディープな魅力を伝える”ホテル。そこで、現場を任された中村泰士さん(35)が注目したのは、地元の伝統工芸だった。
実は、上野は代々続く工房が軒を連ねる、知られざる「職人の町」。中村さんは2年かけて工房をまわり、ホテルの装飾品や備品の製作を依頼。ホテルが宿泊客と職人をつなぐことで、地元の産業を盛り上げるのが狙いだ。
しかし、たびたび職人と意見が衝突。また、ホテルの要であるサービス面でも様々な問題が。そのひとつが接客スタッフたちの勉強不足。職人が製作した作品への理解が足りないため、その「こだわり」をきちんと宿泊客に伝えることはできるのか…不安がつのる。さらには、予約数も伸び悩む…。 開業日は、11月1日。果たして、野村不動産初の“地元とつながり地元を盛り上げる”ホテルを、軌道に乗せることはできるのか?
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