鉄道伝説一挙放送SP
3月4日(日) 03:00〜04:55
今回は第29回~第32回をお届け。大阪万博、長野電鉄2000系、東京モノレール、西武鉄道5000系の伝説を紹介!
番組内容
第29回「大阪万博 波動輸送~2200万人の輸送を成功させよ~」
1970年に開催された大阪万博(EXPO’70)総入場者6421万人。東京五輪と共に高度成長のシンボルとなるメガイベントの影では、前例のない鉄道輸送に戦い続ける男たちがいた。
輸送の主役と目された東海道新幹線は当時の編成、ダイヤでは対応できない事が判明。早急な対応策が講じられた。車両編成の増加、ダイヤの増発。
さらには急行用の新形車両「12形客車」の増産も行われ準備万端かと思われた。しかし入場者予想が上方修正。男たちは半年間に渡る史上最大級の鉄道輸送に奮闘した。
第30回「長野電鉄2000系~革新的な狭軌用の駆動装置を開発せよ~」
長野県に古くから親しまれている長野電鉄。地元の足としてだけではなく観光開発にも尽力し、昭和20年代半ば頃からウィンタースポーツを楽しむ観光客が飛躍的に増加。
それにともない新型車両の開発が決断された。
開発において注目したのは、モーター、動力伝達装置。当時、欧米諸国で積極的に取り入れられていたWN駆動装置である。しかし、欧米諸国は線路の幅が広い標準軌、対して長野電鉄は日本で一般的な狭軌のため、車両機構の違いからこのままでは採用できない。狭軌における新鋭車両の開発に向け大いなる試練が始まった。
第31回「東京モノレール~近未来交通で羽田と結べ~」
昭和39年、東京オリンピック開催に合わせて開業した東京モノレール。
東京の空の玄関・羽田空港と都心を結ぶそれは、東京オリンピックの成否をも賭ける日本の命題であった。
始まりは1通の手紙だった。
当時の帝国ホテル社長・犬丸徹三のもとに、旧知の仲であるスウェーデン人、ヴェナーグレン博士から「アルヴェーグ式モノレールを日本に提案させてほしい」という内容の手紙が届く。そして、犬丸が発起人となり、日本高架電鉄を設立。アルヴェーグ式モノレールに魅せられた名鉄と日立製作所が参加し、昭和38年5月、羽田と都心を結ぶモノレールの起工式が行われた。
第32回「西武鉄道5000系その後の物語~初代レッドアロー 富山での復活~」
昭和44年、東京埼玉に路線を持つ西武鉄道は、有料の特急列車の運転を開始した。
スイスの観光列車からとられた「レッドアロー」という愛称のこの5000系電車は、たちまち人気を集め、先行していた小田急、東武のロマンスカーと並ぶ関東の花形電車となった。
その後も、時代に合わせて複数回のリニューアルを行い、20数年にわたり常に西武の看板車輛として活躍した。
そして、平成5年。後継の「ニューレッドアロー」10000系のデビューと共に、無事その役割を終え、静かに引退していくものと思われていた。
しかし、5000系レッドアローの運命は、地方鉄道マンの熱い想いによって、意外な方向に転がる事となる。
Comments - 0